昨日は七草粥の日。
せり、ナズナ、ゴギョウ、はこべ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種
春の七草と呼ばれていますが、季節は昨日小寒にはいったばかりの真冬です。
この小寒から、大寒、立春までの一か月が一年でもっとも寒い時期と言われているのに、
「春」という言葉がつくのは、 中国の暦で『冬至を境に太陽が生まれ変わり、
季節が新しくめぐってくるから』
あたらしい春、つまり「新春」という意味だそうです。
都あけぼの 1月7日から
「新春の企画料理」~春の兆し~ です。
お昼おまかせのコース
まずは、寒鰆と槍イカの手毬寿司から
イカの食感と、脂ののった寒鰆のおいしさを
一口で味わって頂けるお寿司です。
蕪の葉やイクラ、カラスミのパウダーで 小さくても存在感のある食べ応えです。
前菜:寒ブリのコンフィ サラダ仕立て~
お正月といえば、出世魚のブリ。
お刺身に飽きてしまった方にも、おいしく召し上がれる
しっとりとしたコンフィです。
生ハムで巻いたブリ、
リンゴのソースでさっぱりといただくブリ
胡麻油の香りとバーニャカウダでいただくブリ。
ドライ仕上げのキンカンや、スモークした根菜、赤ワイン煮のごぼうなど、
添えられたお野菜にも手をかけ、春らしい華やかな前菜です。
スープ:白菜のポタージュ 柚子の香り
寒い日は温かいスープがうれしいごちそう。
とろりとしたフランの食感と柚子の香り。
大き目にカットしたジャガイモの 食感を
ふうふうしながらどうぞ。
じんわり、ほっこり。
お腹の中にもあたたかな春が届きます。
魚料理:鯛の蕪蒸し
目をひくのは、北寄貝の鮮やかな色。
新春にふさわしく おめでたい「鯛」を
ふんわり蕪で包みました。
ボンゴレの餡と、とろろ昆布で
優しい口当たりに仕上げています。
最後のお楽しみ デザートは
アップルパイミルフィーユ仕立て
見た目はミルフィーユにしか見えないけれど アップルパイ。
パイにはシナモンを振って、
カスタードクリームとリンゴのコンポートをのせました。
マスカルポーネを包んだクレープの食感、クリームチーズとベリーのソースで味わいも広がります。
ちょこんとのせた あまおうのアイスが春の香りを運んでくれるデザートです。
ディナータイムは
前菜: 新春の芽吹き ~冬から春へ~
鮮やかな緑色は 春の新芽の色。
カリフラワーのムースを土台に
冬の味覚と春の食材を華やかに盛り付けました。
白子や雲丹 菜の花やミニアスパラ、
雪をイメージしたおから、
豆乳の泡
花を散らしたようなトビコ。
雪解けから芽吹きへの季節を一皿で感じていただけます。
白菜ポタージュとフォアグラ味噌のあとは
魚料理:炙り寿司三種
やりいか、キンメダイ、寒ブリの三種を炙って、
お寿司に仕立てて召し上がっていただきます。
それぞれのネタに合わせて
すだちと塩、有馬山椒のたれ、ミカンを加えたり…と
シャリと薬味にも ひと手間加えました。
さぁ、どれからいただきましょう?
って、楽しい悩みになりそうですね。
お料理の中に見つける『春の兆し』
ひとあし先に 見つけにいらしてくださいね。
しらき