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立春も過ぎ、暦の上では新しい季節がはじまりました。
「二月は逃げる」 と言われるように、
日ごとに増してゆく春の気配。
まだまだ吹く風は冷たいけれども
木々の枝先には、小さな芽がじっと時を待っています。
春が来れば、次の世代へと命をつなぐのは自然界の摂理。
それはお魚も同じです。
でも、これから産卵期を迎える魚たちは、
私たちにとっていわゆる「旬」
「一年でもっともおいしい時期」なのです。
ずっとずっと昔から
自然の摂理に相反して、その恩恵にあずかることで
私たちも次の世代へとつないできたのです。
ということで、本日はお魚に感謝をこめて、
「旬の魚料理」を紹介いたします。
前菜
前菜には、ミカンで〆た
ブリのてまり寿司。
シャリにもブラッドオレンジをつかい、
柑橘のさわやかな香りが、
ブリのうまみと、
とろけるような食感を引き立てます。
そして、可愛らしいパステルピンクのムースは
オマールエビ。
マイクロトマトとアブルーガ(ニシンの卵の燻製)で
ちょっぴりおめかしして...
まるでスィーツのような仕上がりです。
こりこりとした食感のつぶ貝と、いいだこは
周りのお野菜とあわせていただけるようにと、
少し濃いめにお味をつけております。
スープ
白ネギのポタージュの中には、
牡蠣のフラン(洋風茶碗蒸し)。
海のミルクと言われるほど栄養豊富な牡蠣を
とろけるフランに仕立てました。
具だくさんのスープで、おなかの中から温まります。
余談ですが・・・
牡蠣といえば、ここ広島県は全国で64%もの収穫量を誇るそうです。
(平成26年度)
魚料理(溶岩焼懐石コース)
夜の溶岩焼懐石コースでは
あぶり寿司2種と北寄貝。
宝船をイメージし、豪快に盛り付けました。
一品目はその名前も、魚編に「春」と書く「鰆」
早春のこれからが旬です。
香ばしく焼けた皮と、
軽く火がはいることで浮いてきた脂のうまみ。
山椒の効いたかば焼き風のたれが、
うまみをしっかりとまとめてくれます。
特に脂ののったこの時期は、
中トロにも匹敵するといわれるほどですから
ぜひ期間中に召し上がっていただきたいものです。
そして、2品目は「フグ」
お鍋やお刺身の薄造りが高級魚のイメージですね。
2月はフグが一年で最もおいしいとされる時。
あえて厚みのあるカットで、片面だけさっと炙って
ポン酢ジュレともみじおろしであっさりとした味わいです。
一口サイズよりは少し大きめですが、
ぱくっとどうぞ。
フグ皮のこりこりとした食感とあわせてお楽しみください。
二つのあぶり寿司を召し上がっていただく間に、
網にのせておいた、北寄貝が出来上がります。
おいしいだけでなく、栄養価も高い北寄貝。
血流バランスを整えるタウリンやリン、鉄分を多く含んでいます。
あらかじめ火を通しておりますので、
醤油バターがじゅわ~っと溶けて
グツグツしてきたらできあがり。
お手元のかごにとって、ふうふうしながらどうぞ。
こちらのあぶり寿司は、単品でも召し上がっていただけます。
自然のめぐみである、旬のお魚を もっとおいしく。
3月5日までの企画です。
この時期だけの味わいをお見逃しなく!!
都あけぼの ブログチーム