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急に春めいて、
今年はいつもより早く
各地で桜便りが満開を知らせてくれました。

「春の花」といえば、誰もが名をあげるのが桜です。
同じ頃咲く、さくら色より少し濃い桃色のお花が桃の花。

 

「灯りを点けましょ ぼんぼりに。
お花を上げましょ桃の花~🎵。」

あれ?

桃の花って、お雛様の時に飾るお花ですよね。
はい。

実は、3月3日の「お雛様」の頃に咲くので「桃の節句」と呼ばれていますが、
旧暦3月3日は、現代の4月初め。

仙人の食べ物といわれる桃には邪気をはらう力があるとされ、
上巳の節句に飾るようになったことから、
「桃の節句」と言われるようになりました。

 

もともとは、中国の「上巳の日、川で身を清める禊(みそぎ)」の習慣が
平安時代に日本に伝わり、
その後人形を川に流して災いをはらう「流し雛」となりました。

宮中や貴族の「雛遊び」と子女の成長を願うお祝いが重なり、
江戸時代には武家、やがて庶民にも広まり
現在の「ひなまつり」の形になったといわれています。

 

地方によって違いはありますが、
女の子のいる家庭では、雛祭りに
白酒とひなあられ、桃の花を祀り、
華やかな彩りのちらし寿司で、
健やかに、食べ物に困らないように、
はまぐりのお吸い物は、
一対になる殻が決まっていることから、
良い伴侶に恵まれますようにと。
お膳を囲んでお祝いします。

 

そして、もう一つ、
長寿と健康を願う菱の実をいれた菱餅。

よもぎを加えた緑は大地、健康を表し
白は、雪のイメージで清浄を
赤は邪気を払うとされる3色で
(地方によっては五色、または七色)
お雛様に欠かせないもの。

最近は着色だけの菱餅も多いですが。
本来はそれぞれに意味が込められており、
薬効のあるよもぎや、菱の実、山梔子(くちなし)
などで作られた縁起ものなのです。

 

はい。いよいよ本題です。
いつもながら、前置き長くてすみません(^^;)

 

 

こちら、お昼のおもてなしコースから

魚料理「咲花」です

 

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白身魚のすり身をベースに、

黒玄米(土)、
たけのこ(木)、
ほうれん草(草)、
道明寺粉(花)

春のイメージそのままに、
ふんわり蒸しあげた真丈(しんじょう)です。
断面の層の美しさを生かして、
さっぱりとした大根おろしの和風だしをはった
椀物に仕上げました。

 

腰が曲がるまで長寿で過ごせますようにと、
縁起ものである桜エビを散らして一層華やか。
海苔ソースを添えておりますので、
途中から加えていただくと
また 違った味わいを楽しめます。

 

桜のシーズンが過ぎる頃、
一番上の層の色が変わります。
 次はどんなお花を咲かせてくれるでしょう?

都あけぼの ブログチーム