問題
次のA~Dのうち仲間はずれはどれでしょう
A ブラックペッパー
B グリーンペッパー
C ピンクペッパー
D ホワイトペッパー
解答と解説
A、B、Dは同じコショウ科のつる性の木の果実。
収穫時期や製造法をかえることで
辛みや香りの違うスパイスになるそうです。
A ブラックペッパーは熟す前に
収穫したものを時間をかけて乾燥させたもの。
独特の辛みと香りで、肉料理によく合います。
Bグリーンペッパーは同じく熟す前に収穫し、
塩漬けまたは短期間で乾燥させたもの。
辛みが弱く、さわやかな香りです。
C ピンクペッパーは、ウルシ科の「コショウボク」
の果実を乾燥させたもの。
赤い色味と爽やかな香りで料理に彩りを添えます。
D ホワイトペッパーは、完熟した果実を
水につけて果皮を取り除き、種子を乾燥させたもの。
栽培期間や加工の過程で手間がかかるうえ、
果皮をのぞいた分、量が減るので、
他のこしょうよりも値段が高いそうです。
こしょうのピペリンという辛味成分が
抗菌、防腐、防虫作用として知られており、
冷蔵技術のなかった時代には
食糧を長期保存するためのものとして、
中世ヨーロッパでは香辛料の中で最も高価で、
実際に金と同重量で取引された記録もあるそうです。
日本に伝来したのは756年。
聖武天皇の77日忌に東大寺に献納された目録に
「コショウ」が記録されているそうです。
(その当時は生薬として用いられていたようです)
というわけで、正解は
C ピンクペッパー。
でした。
「おだやかな香りの白」
「辛味の黒」
「爽やかな緑」
「彩りのピンク」
なんだか、幼児向け戦隊シリーズみたいですが、
ちゃんと色別に個性があるので、
使い分けてみてくださいね。
こちらは グリーンペッパーを加えた
マスタードソース。
春の兆しを感じるお料理に
ぴったりです。
しらき