冷凍、冷蔵技術や 輸送手段の発達で
日本全国 活魚を食べることができるようになったのは
ほんの ここ数十年のお話。

ほんとに、どんな山奥に行っても
海老フライや マグロのお造りが出てきますものね!

 

その昔・・・内陸部まで魚を運ぶことはとても大変でした。

 夏の祇園まつりの ごちそうとして活魚を食べたい。
 でも、京都までは運べない。

 その点、鱧は生命力がとても強く、
京都へ運ぶ際、荷台から落ちた鱧がまだ生きていたことから、

「京都の鱧は 山で採れる」 と 言われたほどです。

 

 鱧は 料亭などで出てくるので 高級魚といわれますが
 その理由は  小骨が多く、
 「骨切り」と言われる下ごしらえが必要だから。

 

一寸(約3cm)の鱧に、24~26本の包丁を入れるのですが

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慣れないと
 魚肉がミンチ状になったり
 細切れになったり…

 

技の見せどころ なのです。

 

 

 

栄養価も高く、初夏の京料理に欠かせない鱧を

 今回は、ランチ、ディナーともに
前菜盛り合わせに加えました。

 炭酸ガスを使って作る泡のソース
 梅のエスプーマを添えて
 ふんわりやさしい 口当たりに仕立てました。

初夏の企画は 7月5日まで。

 

 ぜひぜひ この機会に 召し上がってくださいね!