「春」を感じる桜の開花。
日本全国に植えられている桜ですが
主にソメイヨシノの開花予想日を結んだ
線を桜前線と呼ばれています。
この「桜前線」はマスメディアによる造語だそうで
使われ始めたのはここ50年足らずのこと。
そんなに昔からあったわけではないのですが
この桜前線とほぼ同じ時期に
サクラマスの母川遡上がはじまり、同じように北上するそうです。
「サクラマス」が捕れるようになる時期と、
桜の開花が重なることから
「サクラマス」なんだそうです。
同じく、この時期 産卵を迎えるため
沿岸に寄ってくることから「桜鯛」。
この時期美味しいといわれるワカサギは「桜魚」
季節の変化や、気温水温の変化でかわる生態系を
「桜」という言葉で表すなんて、なかなか文学的ですよね。
サクラマスの稚魚は淡水で一年を過ごし、
その後、降海するのがサクラマス。
同じ種類なのに、河川に残って海に下らない陸封型のヤマメ。
どちらも同じ種類のサケ科の魚ですが
海に下ったサクラマスは、
甲殻類などのプランクトンを捕食するため
いわゆる「サーモンピンク」と呼ばれる身の色になります。
これは、アスタキサンチンという
抗酸化作用をもつカロテノイド色素。
(ヤマメの身は、河川で成長するので白身なのですね)
~夜の懐石コース~
鮮魚の炙り寿司
春を告げる 鰆
サクラマス
ホタテ をさっと炙って
お寿司に仕立てて頂きます。
ポン酢ジュレや 酢橘、酢味噌で
それぞれの素材の味を楽しんでいただけます。
桜の美しい この時期だからこそ
召し上がっていただきたい一品です。